コルトン・シャルルマーニュ (Corton-Charlemagne)
コルトン・シャルルマーニュ (Corton-Charlemagne) は、アロース・コルトン (Aloxe-Corton) 村、ラドワ・セリニィ (Ladoix-Serrigny) 村、ペルナン・ベルジュレス (Pernand-Vergelesses) 村の 3 村に跨る白ワインのみのグラン・クリュ (Grand Cru, 特級畑) です。
コルトン・シャルルマーニュ・グラン・クリュ (Grand Cru, 特級畑) のぶどう畑は、マッシュルームのような形をした、標高 388 m の世界的に名高い「コルトンの丘」(Bois de Corton) の南西向き斜面の高地、標高 280 ~ 330 m の斜面最上部にあり、ブルゴーニュのグラン・クリュ (Grand Cru, 特級畑) の中で、最も標高の高い位置にあります。
シャルルマーニュとは、西暦 800 年に西ローマ皇帝となり、中世西ヨーロッパの政治を支配した英雄、カール大帝 (Charles the Great) のフランス語名、シャルルマーニュ (Charlemagne) に由来しています。
コルトン・シャルルマーニュは、白ワインのみのグラン・クリュ (Grand Cru, 特級畑) ですが、カール大帝が自慢の豊かな髭をワインで汚さないように、白ぶどうを栽培させたという伝説が残っています。
コルトン・シャルルマーニュは、白ワインのみのグラン・クリュ (Grand Cru, 特級畑) ですが、カール大帝が自慢の豊かな髭をワインで汚さないように、白ぶどうを栽培させたという伝説が残っています。
コルトン・シャルルマーニュの区画は、ぶどう栽培とワイン生産を奨励したカール大帝が 775 年にローマ教会に寄進した由緒あるぶどう畑として知られ、ローマ教会のソーリューの聖アンドローシュ聖堂参事会 (Saint-Andoche de Saulieu) が、1789 年のフランス革命まで、所有していました。
コルトン・シャルルマーニュのぶどう畑は、「コルトンの丘」南側斜面、アロース・コルトン村のリュー・ディ (Lieux-dits) であるル・シャルルマーニュ (Le Charlemagne)、レ・プジェ (Les Pourgets)、レ・ランゲット (Les Languettes) が心臓部と言われ、非常に豊かでアペラシオンの特徴を最大限に捉えたワインが生まれます。
これらリュー・ディからのコルトン・シャルルマーニュは、粘性に富んだ豊かなワインであり、際立ったフィネスとテロワールの複雑さを十分に発揮するには、かなりの熟成期間が必要な極上ワインです。
これらリュー・ディからのコルトン・シャルルマーニュは、粘性に富んだ豊かなワインであり、際立ったフィネスとテロワールの複雑さを十分に発揮するには、かなりの熟成期間が必要な極上ワインです。
また、ペルナン・ベルジュレス村に属するリュー・ディであるアン・シャルルマーニュ (En Charlemagne) は、西向き或いは北向きに近い斜面であり、加えて、ラドワ・セリニィ村に属する 3 つのリュー・ディも北向きに近い斜面にあり、何れのリュー・ディとも日照量の少ない年には不利になりがちです。
しかし、天候に恵まれた年は、何れもミネラル分があり、気品を備え、とろりとした口当たりに溌溂さを感じ、長く熟成させることが出来る傑出したワインが生み出される素晴らしいリュー・ディです。
しかし、天候に恵まれた年は、何れもミネラル分があり、気品を備え、とろりとした口当たりに溌溂さを感じ、長く熟成させることが出来る傑出したワインが生み出される素晴らしいリュー・ディです。
コルトン・シャルルマーニュは、例えば、「上質のコルトン・シャルルマーニュには、それとわかる独特のインパクトと濃密さが、そして、ムルソーのペリエールかと錯覚するような、ミネラルの芳香を持つものさえあると思う。上質のコルトン・シャルルマーニュは、若い時は実に濃密で、熟成した時にも、ワインの根底に濃厚さが漂っている。私は、ムルソーもコルトン・シャルルマーニュも両方持っていたが、もしそれらに優劣をつけろと言われれば、私はコルトン・シャルルマーニュの方が、より歓喜をもたらすと答えるだろう。」 (ヒュー・ジョンソン氏) と評価されるなど、ブルゴーニュ・白ワインの頂点に位置付けられる素晴らしいワインの一つです。
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