バローロ (Barolo)

バローロ (Barolo) は、「ワインの王」「王のワイン」と称賛されるイタリアを代表するピエモンテ (Piemonte) の偉大なワインです。
イタリアで最も高貴なぶどう品種の一つであり、栽培が極めて難しく、ピエモンテ州ですら限定された地区でしか栽培できないネッビオーロ (Nebbiolo) 種の持つ力強さ、厳格さ、深遠さという潜在能力は、バローロやバローロと双璧を成すバルバレスコ (Barbaresco) にて最も発揮されると言われています。
バローロは、美しく鮮やかな濃い色、若い時はタンニンと酸が強く、年月を経るとスミレ、バラ、タールなど幅広いブーケをもつ魅惑的なワインになる長期熟成向きのワインです。
バローロは、2 年間の樽熟成を含む、最低 3 年間の熟成、リゼルバ (Reserva) は、最低 5 年間の熟成を経て出荷されることが義務付けられています。
イタリアで最も高貴なぶどう品種の一つであり、栽培が極めて難しく、ピエモンテ州ですら限定された地区でしか栽培できないネッビオーロ (Nebbiolo) 種の持つ力強さ、厳格さ、深遠さという潜在能力は、バローロやバローロと双璧を成すバルバレスコ (Barbaresco) にて最も発揮されると言われています。
バローロは、美しく鮮やかな濃い色、若い時はタンニンと酸が強く、年月を経るとスミレ、バラ、タールなど幅広いブーケをもつ魅惑的なワインになる長期熟成向きのワインです。
バローロは、2 年間の樽熟成を含む、最低 3 年間の熟成、リゼルバ (Reserva) は、最低 5 年間の熟成を経て出荷されることが義務付けられています。
1980 年代になると、バローロにて、主にアメリカ市場向けにワインの凝縮度が高く、濃厚な味わいの早飲みタイプのモダン・スタイルなバローロが生産されるようになります。
モダン・スタイルのバローロを造る生産者は「バローロ・ボーイズ」と呼ばれ、称賛・批判の両方を受けながらも、アメリカ市場で熱狂的な人気となります。
モダン・スタイルのバローロを造る生産者は「バローロ・ボーイズ」と呼ばれ、称賛・批判の両方を受けながらも、アメリカ市場で熱狂的な人気となります。
その後、バローロは、伝統的スタイルとモダン・スタイルのせめぎ合いが続くものの、双方が影響を受け合い、双方の長所を取り入れた醸造法が研究・実践されていきます。
現在、多くのバローロは、若いうちから魅力的で、ネッビオーロの品種の個性が際立ち、しかも長期熟成が可能という理想的なワインへと進化しています。
現在、多くのバローロは、若いうちから魅力的で、ネッビオーロの品種の個性が際立ち、しかも長期熟成が可能という理想的なワインへと進化しています。

バローロは、トルトニアーノ (Tortoniano) と呼ばれるマグネシウム・マンガンが豊富な青い泥灰土が広がる生産地区の西側、エレヴィツィアーノ (Helvetian) と呼ばれる鉄分が多い赤茶色の泥灰土が広がる生産地区の東側とに分かれます。
バローロ生産地区の西側は、ラ・モッラ (La Morra) 村、バローロ (Barolo) 村があり、香り高く優美、しなやかさと女性的な繊細さを備えたワインが生産されます。
また、バローロ生産地区の東側は、カスティリオーネ・ファッレット (Castiglione Falletto) 村、セッラルンガ・ダルバ (Serralunga d’Alba) 村、モンフォルテ・ダルバ (Monforte d’Alba) 村があり、スパイシーで厳格なバローロが生産されます。
これら 5 つの村は、「バローロの五大産地」と言われ、一貫して優れたバローロが生み出されています。
また、バローロ生産地区の東側は、カスティリオーネ・ファッレット (Castiglione Falletto) 村、セッラルンガ・ダルバ (Serralunga d’Alba) 村、モンフォルテ・ダルバ (Monforte d’Alba) 村があり、スパイシーで厳格なバローロが生産されます。
これら 5 つの村は、「バローロの五大産地」と言われ、一貫して優れたバローロが生み出されています。
また、近年、バローロにおいては、単一畑のぶどうから造られる「クリュ・バローロ」 (Cru Barolo) が注目されています。
各ぶどう畑夫々のテロワールが持つ個性を表現することを重視した取り組みであり、2010 年ヴィンテージからは、「MGA (追加地理言及)」として、認定された特に優れた単一畑からのワインは、畑名をラベルに表示することが認められ、生産者・消費者の両方から広く支持を集めています。
各ぶどう畑夫々のテロワールが持つ個性を表現することを重視した取り組みであり、2010 年ヴィンテージからは、「MGA (追加地理言及)」として、認定された特に優れた単一畑からのワインは、畑名をラベルに表示することが認められ、生産者・消費者の両方から広く支持を集めています。
「バローロの五大産地」には、歴史的に一貫して素晴らしいバローロを生み出してきたぶどう畑があり、MGA (追加地理言及) として、畑名をラベルに表記することが認められました。
MGA (追加地理言及) として表記が認められた代表的なぶどう畑は、以下の通りです。
MGA (追加地理言及) として表記が認められた代表的なぶどう畑は、以下の通りです。
ラ・モッラ (La Morra) 村
ラ・モッラ村では、香り高く、優美でバランス良いバローロが生産されます。
代表的なぶどう畑は、ラ・モッラ村からバローロ村へと下る雄大な斜面に広がる「ブルナーテ」 (Brunate)、「チェレクイオ」 (Cerequio)、村の東にある「ロッケ」 (Rocche)。
代表的なぶどう畑は、ラ・モッラ村からバローロ村へと下る雄大な斜面に広がる「ブルナーテ」 (Brunate)、「チェレクイオ」 (Cerequio)、村の東にある「ロッケ」 (Rocche)。
バローロ (Barolo) 村
バローロ村では、トルトニアーノ土壌とエルヴェツィアーノ土壌に跨り、優美さと力強さを併せ持つ最も調和のとれたバローロが生産されます。
代表的なぶどう畑は、トルトニアーノ土壌とエルヴェツィアーノ土壌がぶつかる「カンヌービ」 (Cannubi)。
代表的なぶどう畑は、トルトニアーノ土壌とエルヴェツィアーノ土壌がぶつかる「カンヌービ」 (Cannubi)。
カスティリオーネ・ファッレット (Castiglione Falletto) 村
カスティリオーネ・ファッレットは、生産量が少ないものの、独特な土っぽさを持つ豊かなバローロが生産されます。
代表的なぶどう畑は、村の西側にあり、力強いワインを生み出す「ヴィッレーロ」 (Villero)、「モンプリヴァート」 (Monprivato) 、村の東側にあり、エレガントなワインを生み出す「ロッケ」 (Rocche)。
代表的なぶどう畑は、村の西側にあり、力強いワインを生み出す「ヴィッレーロ」 (Villero)、「モンプリヴァート」 (Monprivato) 、村の東側にあり、エレガントなワインを生み出す「ロッケ」 (Rocche)。
セッラルンガ・ダルバ (Serralunga d’Alba) 村
セッラルンガ・ダルバ村では、最も厳格で、長期熟成能力の高いバローロが生産され、綺羅星のごとく著名な畑が並んでいます。
代表的なぶどう畑は、ミネラル分溢れ、凝縮感あるバローロが生産される「ヴィーニャ・リオンダ」 (Vigna Rionda)、「ラッツァリート」 (Lazzarito)、「パラファーダ」 (Parafada)、「ガブッティ」 (Gabutti)、「オルナート」 (Ornato)、「カシーナ・フランチャ」 (Cascina Francia)。
代表的なぶどう畑は、ミネラル分溢れ、凝縮感あるバローロが生産される「ヴィーニャ・リオンダ」 (Vigna Rionda)、「ラッツァリート」 (Lazzarito)、「パラファーダ」 (Parafada)、「ガブッティ」 (Gabutti)、「オルナート」 (Ornato)、「カシーナ・フランチャ」 (Cascina Francia)。
モンフォルテ・ダルバ (Monforte d’Alba) 村
モンフォルテ・ダルバ村では、力強く、すみれの香りを持つ優美なバローロが生産されます。
代表的なぶどう畑は、村の北東にあり、濃い果実味のフル・ボディー・ワインを生み出す「ジネストラ」 (Ginestra)、「モスカーニ」 (Moscani)。
代表的なぶどう畑は、村の北東にあり、濃い果実味のフル・ボディー・ワインを生み出す「ジネストラ」 (Ginestra)、「モスカーニ」 (Moscani)。
ピエモンテの銘醸地
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