モンテリー (Monthelie)
小さな隠れた銘醸地
モンテリーは、ヴォルネイのすぐ南に隣接し、白ワインで有名なムルソーを西から見下ろす丘の高い場所に集落があり、非常に見晴らしが良く、訪れる価値があります。
モンテリーのぶどう栽培面積 120ha と小さなアペラシオンで、生産量は、赤ワインが80%、白ワインが20%と、アペラシオン全体では、赤ワインの生産が多いです。
モンテリーのぶどう畑は、標高 270~300m に広がり、東と南東に面した十分な日照時間を確保できる好条件の斜面に 15 区画の 1er Cru (一級畑) があります。
丘の上にあるモンテリー集落の西側は、南北に走る丘により日照が限られ、気温も低い為、村名格付けのワインが生産されています。
産地の知名度が、ブルゴーニュの主要産地に比べるとやや劣るため、値頃感ある赤・白ワインが生産される隠れた名産地です。
優れた一級畑、ワインの特徴
モンテリーの区画において、オーセイ・デュレスに続く斜面にある 1er Cru (一級畑) 「レ・デュレス」 (Les Duresses) 、ヴォルネイに隣接する 1er Cru (一級畑) 「レ・シャン・フリオ」 (Les Champs Fulliot) の評価が高く、優雅で女性的な赤ワイン、ヴァニラ香りを纏った豊満な白ワインが生産されています。
モンテリーのぶどう畑は、ヴォルネイよりも標高の高いところにあるものの、隣接する森によって冷気から守られ、温暖な気候を維持できています。
生産される赤・白ワインは、ヴォルネイやムルソーと類似性を見せるものの、「市場に訴えるものがあまりなく、モンテリーの 1er Cru (一級畑) の名前を知っている人は殆どいないだろう。」 (ヒュー・ジョンソン氏) と評価されています。
実際、ヴォルネイやムルソーの生産者がモンテリーにぶどう畑を所有している場合が多く、生産者の面においても、ヴォルネイやムルソーとの共通点が多い産地です。
知名度低いもワインは高品質
ぶどう畑は、長い間、クリュニー派修道会の管理下にあり、収穫期は、修道僧の忙しさから「雌鶏は餓死する」という言い伝えがあります。
クリュニー修道会は、穀物の粉挽きとブドウの圧搾を主な生業としており、そのうち、ワイン生産が現在へと受け継がれています。
モンテリーのAOC認定は1937年であり、ワインの品質は高水準なものの、知名度が低い為、価格は落ち着いています。
なお、モンテリー村は、丘の上からの眺望に優れ、12世紀に建設されたロマネスク様式のサン・ジェルマン・ドーセール (Saint-Germain-d'Auxerre) 教会や18世紀に建設され、現在もワインを生産するシャトー・ド・モンテリー (Chateau de Monthelie) などがあり、ブルゴーニュ巡りにおける名所の一つになっています。
値頃感ある優れた品質のワイン
コント・ラフォンやブシャール・ペール・エ・フィスともモンテリーの生産者ではないものの、隣接するムルソーやヴォルネイなどの優良生産者がモンテリーにぶどう畑を多く所有した結果、品質向上が進んでいます。
ヒュー・ジョンソン氏によれば、コント・ラフォンとブシャール・ペール・エ・フィスの間には、「上質な 1er Cru (一級畑) 『シャン・フリオ』には、『ヴォルネイ』の75%の価格を付けるという歴史的な『約束事』もあったようだ」と言われており、モンテリーのワインは、値頃感ある良質なワインと位置付けることができます。
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