シャンパーニュの自然派ワイン (Natural Wine, Champagne)

シャンパーニュの生産者は、早くから有機農法に着目し、実際にビオディナミ、ビオロジック、リュット・レゾネなどを導入している生産者が多い地域です。
自然派シャンパーニュの生産者としては、シャンパーニュで最も早くビオディナミを導入したフランソワーズ・ベデル (Francoise Bedel) 、メゾン設立当初からビオディナミを導入したマリー・クルタン (Marie Courtin) などが挙げられます。
特に、マリー・クルタンを設立したドミニク・モロー女史 (Dominique Moreau) は、「子供の頃から、化学薬品をまったく受けつけない体質でした。病気になったら、ホメオパシーなどで治癒していました。」と自らの体験を語り、コンサルタントでブルゴーニュの多くの生産者にビオディナミの指導をしたビオディナミの巨匠、ピエール・マッソン氏 (Pierre Masson) に直接師事し、自然の成り行きとしてビオディナミを導入したと言います。
シャンパーニュは、冷涼な気候でぶどうの病害が発生しやすい地域であり、ビオディナミへの転換には困難が伴う地域です。
しかしながら、現在、世界最高峰のシャンパーニュ・メゾンで、242 ha という広大なぶどう畑を所有するルイ・ロデレール (Louis Roederer) がビオディナミ農法への転換を進め、2012 年からトップ・キュヴェの「クリスタル」は、ビオディナミ農法を導入したぶどう畑からのみで造っています。
しかしながら、現在、世界最高峰のシャンパーニュ・メゾンで、242 ha という広大なぶどう畑を所有するルイ・ロデレール (Louis Roederer) がビオディナミ農法への転換を進め、2012 年からトップ・キュヴェの「クリスタル」は、ビオディナミ農法を導入したぶどう畑からのみで造っています。
このように、厳しい自然条件にもかかわらず、多くの造り手が、各種の有機農法を取り入れて、ぶどう樹の根を大地にしっかりと育たせ、持続可能なぶどう栽培とワイン造りを目指しながら、テロワールの魅力や特徴をワインに表現することを探求しています。